ひとり旅の風景

旅の体験談や感じたことなど

パース5泊6日の一人旅(7)旅のハプニング

旅にハプニングはつきもの。今回もヒヤリとする出来事がありました。

 

(1)週末締め出し事件

2日目の夕食(涙)

パースの週末は要注意です。なぜなら夕方5時ごろにほとんどの店が閉まってしまうからです。

 

フリーマントルに行って、夕方6時過ぎに中心街に戻ってきました。ホテルの近くにはスーパーもあるし、レストランもたくさんあるから、夕食は何か適当に買ってホテルの部屋で食べよう、と考えていました。

 

しかし、パース駅に着いてホテルまで歩き出したところで異変に気づきます。

「なんか静かだな・・・」

人は歩いていますが、明らかに人数が少なめです。そして通りにある店が軒並み閉まっています。行こうと思っていたスーパーも「Closed」、レストランも閉まっているか、閉店の片付け中のところばかり。

「これはもしや、夕飯を買いそびれてしまったか?」

手持ちの食料は昼間にマーケットで買ったショートブレッド2枚。さすがにこれで一晩凌ぐのはちょっと悲しい。

急いでGoogleMapでスーパーを検索しました。すると裏通にある1件の食料品店が営業中となっています。急いで向かったところ、小さなスーパーでしたが、何とか食料を確保。

タンパク質は昼に巨大なフィッシュアンドチップスを食べたから良しとして、野菜が足りてなかったのでセロリのスティックとディップ、そしてお腹が膨れなかったときのために現地のカップヌードル

我ながら栄養バランスをうまく整えられたのではないか・・・と満足。見た目はヒモジソウですが・・・

 

ということで、パースの週末は店が早く閉まるので注意しましょう。ホテルにレストランが併設されていても営業時間をちゃんとチェックしておくといいです。夕食の食料は昼間のうちに入手しておきましょう。

 

(2) 緊迫の20分ウォーク

現地ツアーで帰りが夜遅くなる場合は、宿泊場所をパース中心街の便利な場所にしておくのがお勧めです。

ピナクルズへのツアーは、午後1時半に出発して、パースに戻ってきたのが23:30ごろ(時間は季節によって変わる)。帰りが夜遅いのですが、申し込み時に宿泊場所を記入したので、Door to Doorで送ってもらえるのかな?と呑気に思っていました。

しかし実際はそうではなく、パース中心街の適当なところで下車するシステムでした。でもこの日宿泊していたのは、パース中心街から20分ほどのところにあるAirbnbのマンション。

中心街であれば「◯◯ストリートで止まって!」「◯◯あたりに行ってもらえる?」などドライバーに交渉できるのですが、中心街エリアから外れた場所はから離れたところは対応してくれません。

仕方なく集合場所だったパースの中心街のホテルの前で下車。

パース中心街から宿泊場所まで約20分

ここから緊迫の20分間が始まります。

時刻は23:30過ぎ。

街中は人影がほぼゼロ。

僅かに数名のゴミ回収車の清掃員が忙しく働いているだけです。


「ヤバイ・・・」

自分の中の危険察知アラートが一気に立ち上がりました。

海外で真夜中に一人で歩いてはいけない、と良く言われますが、今まさに、その状態にある自分。もしここで襲われたら一貫の終わりです。誰もいないので、助けを求めても無駄。なす術がありません。

ただ逆に「人が全くいない」ということは危害を加えてくる人もいない、ということ。確かに、酔っ払いとかドラッグでラリっているいかにもヤバそうな人も全く見かけませんでした。パースは悪い人がいない安全安心の街なのでしょうか・・・

「そうか、ここはNYやLAとはわけが違う。きっとツアー会社もそれを承知で真夜中に乗客を下車させても問題ないと考えているんだろう」

そのように何とか自分を信じ込ませて、宿まで歩いていくことにしました。タクシーを探したり、他の移動手段を調べて時間を食うよりも、さっさと移動した方がよさそうです。

パーカーのフードを深く被りました。これで日本人であるとか性別とかが一発でわかることを少しは避けられそうです。そして歩き始めました。

普段よりも大股で、時々振り向いたりして、周囲に変な人がいないかチェックもしながら(自分が一番怪しいw)、全意識を360度に向けつつ道を急ぎます。

前方から会社員らしき2人の男性が歩いてきました。何でこんな時間に歩いているのかわからないけれど、酔っ払っている様子もない。大丈夫、この人たちは危害を加えてこないだろう。

やがて、中心街の端まで来ました。そこで大通りを渡ろうとすると、もう一人男性が歩いていました。やはり会社員です。パースのビジネスマンはワーカホリックなのでしょうか・・・

危険な様子はなさそうでしたが、安心はできません。なんせ身体が大きいので(身長が高くガッシリ体型)、追っかけられたらあっという間に追い付かれてしまいます。

宿までの道のりはあと1/3ぐらい。ここはもう祈るしかありません。

「お願い、何も起こりませんように!」

もしオーラが目に見えるとしたら、自分から「来るな!近寄るな!」という波動が激しく吹き出していたのではないかと思います。

そうしてようやく宿泊先のAirbnbマンションに到着。時刻は午前零時を回っていました。

ふ〜、よかった〜。

ひょっとしたら、パースでは夜の街を独り歩きしても全く問題なくて、無駄に怖がっただけなのかもしれません。でもまぁ、とりあえず何事もなくてよかったと思いました。

 

ということで、ピナクルズへの現地ツアーに参加する際は、発着時間をチェックして、もし夜遅くに帰ってくるようであれば、ぜひ宿泊先をパース中心街の便利な場所にしておきましょう。