ひとり旅の風景

旅の体験談や感じたことなど

パース5泊6日の一人旅(10)パース文化考ー日本との違い

必要な情報は検索すれば得られるけれども、時には受け身で情報をキャッチすることも大切。旅行に行くと、知らない国や町をブラブラするだけで、さまざまな発見に出会います。まさに受け身情報の宝庫ですね。

 

今回、パースをブラブラと旅して気づいたことがいくつかあります。

 

おおらかな国民性

オーストラリア人は経済的に余裕なのでしょうか?それとも国民性がおおらかなのでしょうか?

 

パースに到着した直後、Airport Central駅の券売機の前でどうやって操作するのか迷っていたら、駅員さんが声をかけてくれました。パース駅まで行きたいんだと言ったら、親切に操作を説明してくれて、

 

「パース駅まで5.10ドルだよ。現金で5ドル持ってる?あぁ、あるね。ここに入れて、そうしたら10セントはプレゼントするよ。」

 

とポケットから硬貨を出して券売機に投入しました。

 

驚きました。10セント=10円ぐらいだから大したことないのかもしれません。でも、見ず知らずの観光客にポケットマネーを出すなんて、自分だったら絶対にしないと思います。

 

そういえば、パースには、決してのんびりしているわけではないけれども、変にあくせくしていなくて、時間の流れがどこかゆったりしている、そんな空気感があるように思います。

たまたまその駅員さんが親切なだけだったのかもしれませんが、おおらかな国民性と言えなくもなさそうだと思いました。

 

パースの物価について

パースの物価はびっくりするほど高いというわけではありませんでした。ランチなら1,000円以下で済むものもあり、日本のデフレ価格に慣れた者にとっては親しみやすい価格帯で、ありがたかったです。

 

同じオーストラリアでもシドニーでは、ランチで2,000〜3,000円!するところが多かったので、地域によりバラツキがあるようです。

 

 

エコに対する取り組みについて

エコに対する取り組みは日本よりも進んでいる印象を受けました。

気づいたのはコンビニで買い物をした時です。とりあえず必要なお水や翌日の朝食などを買ってレジで支払う際に袋を購入したところ、立派な紙袋を渡されました。また別の店でも白い買い物袋でした。

パースのレジ袋。奥がコンビニで購入、手前がマーケットでもらったもの。

 

もしこれが、偶然そういうお店だったということではなく、「レジで販売している買い物袋は紙袋のみ」というルールになっているのであれば、日本よりも一歩進んでいるのではないでしょうか。

 

日本の「レジ袋有料化」は中途半端なように思います。本気でプラスチック製品を減らしたいのであれば、「レジでポリ袋を無料配布するのをやめる」だけではなく、「レジでポリ袋を販売するのもやめる」ぐらいしないと、大した違いにならないのかもしれません。

とはいえパースでも、買い物袋以外についてはポリ減らしはそれほど進んでいる印象はなく、街全体がエコ意識高い、というわけでなさそうでした。

 

 

IT化が日本より進んでいる

キャッシュレス&オンライン化が日本より進んでいるようです。

 

一番顕著に感じるのは、クレジットカードはタッチ決済がスタンダードになっていることです。日本だと、まだまだICチップ読み取り方式の方が多いですが、パースだと、コンビニでもレストランでも、スーパーでも観光地でもどこでも、カードまたはスマホをかざしてピッで終了です。

タッチ決済は早いし楽なので、日本でも早く広まってほしいです。

 

ロッドネスト島と行き来するフェリーのチケット購入システムもなかなかイケてました。ネットで予約するフェリーを指定してカード決済を済ますと、QRコードが送られてききて、乗船時にスマホQRコードをスキャンするだけ。

チケット購入から乗船まで全て手元の操作で済ますことができました。東京でも普通に見かけるシステムではありますが、こういったものが郊外の観光地まで浸透しているのが、すごいなぁと感じました。

 

<おまけ>パースのカラスは「カァーカァー」ではなく「アァーアァー」と鳴く